ここにかかる荷重は、屋根から始まります。屋根への積雪荷重は屋根たるきを通して屋根梁に伝わり、屋根梁から小屋壁や束を抜け、壁を通って二階床にたどり着きます。そして床や床梁からの荷重が、一階の開口、マグサへと伝わるのです。

それぞれの部材には、自重もあります。分布荷重もあれば、集中荷重もあります。それらを全て考慮して、ようやく一本の部材の断面計算ができるのです。全ての部材について、荷重を割り出せますか？

K’z（ケーズ）では、簡単なプラン入力からマグサ･梁について自動で荷重を割り出し、断面計算やたわみの計算を行い、樹種・型式の選定をスパン表に代わって行います。新たな構造設計指針に対応しており、性能規格化に確実に対応できます。

自信を持って部材型式を決定できるのです。

構造プランを入力することにより各々の部材（マグサ、屋根梁、隅木、谷木、天井梁、床梁、垂木、床根太、天井根太）に掛かる鉛直荷重の重量と位置を自動算出します。

断面計算方法には、固定荷重+積載荷重（G+P）と、固定荷重+積載荷重+積雪荷重（G+P+S）の2通りはもちろん、間仕切壁（非支持壁）が荷重を受けて下に流すと仮定した場合（構造、非構造の区別がはっきりしていないのが実状）での断面チェックも、切り替えボタンの操作一つで実施できます。

荷重支持ポイントでの反力の大きさを、見た目で捕らえ易いように、荷重量に比例した円の大きさで表示します。（荷重量の値表示も、表示モードの切り替えで可能）

地震力、風圧力から必要壁量を自動計算し、開口の許容量をチェックしながら開口入力が可能です。

入力した構造プラン（梁位置、根太方向、マグサ形式等）の変更や部材の寸法型式、樹種の変更が容易にでき、その都度断面計算を行います。また、ユーザー様にて寸法型式、樹種を自由に設定することができます（ユーザー様での管理を条件に、許容応力度等の数値設定を行う必要があります）。

さらに入力したプランから、長期優良住宅の耐震等級2、3に対応した壁量判定が可能。 またツーバイフォー建築協会発行の簡易計算法(新Ｎ値法)による耐力壁接合部倍率計算と金物選定可能です。